gumiStudy#15を開催しました。

少し涼しい気候から急に真夏の日差しが強くなってきた7月22日(月)に、弊社大会議室にてgumiStudy#15を開催させていただきました!場の進行をさせていただいた技術教育担当の高柳です。当日は小雨の降り出す天候でしたが、40名近い方の参加、ありがとうございました。


 「今年自分がgumiで経験したフロントエンドの取り組み、仕組みについて事例として発表したいのですが、gumiStudyで時間をもらえませんか?」そんな相談を受けたのが、ちょうど次のgumiStudyのテーマについて考え始めていた6月初旬。そこからソーシャルゲームの開発としてはあまり聞かない「10名以上のUIエンジニアで協業」という開発をいかに乗り切ったかについて聞かされ、今回のgumiStudyのテーマを「UI」という切り口でいく事を決めました。gumiStudyは、SAPとしての「ゲームを世に出す」というのとは違う方法でエンジニアのアウトプットを世に出すためのチャネルという目的もあり、その意味でも今までアウトプットの場を持っていなかったメンバーがアウトプット意欲を持って接してくれたことがうれしく、即決で決めたのを覚えています。

 その後、打ち合わせを進める中でもう一つの講演をどうするかで悩みましたが、1つが技術寄りな内容になるので、もう一つはごりごりな技術でないものにしようという考えも出て、ユーザーエクスペリエンス(UX)にたどり着きました。そこでUXに詳しい人ということで以前から個人的に交流のあった株式会社セカンドファクトリーの佐々木さんにお願いし、快諾していただきました。



 さて、当日のレポートですが、1つ目の講演はそんな熱い想いのUIエンジニア3名による変則タッグマッチのような講演になりました。メインの原口が20分、2番手渡邉が10分、最後の岡田が5分(LT?)という時間配分。原口からは今回の講演へのモチベーションや、開発の概要から話し始めて、開発者の人数が増えてもフロントエンド部分がカオスにならない開発にするべく構造化に乗り出した物語を語ってくれました。そして、実際の課題に対しての構造化のポイントを事例ならではの具体的な内容で説明しました。

 渡邊はGruntを使った自動化についての実践内容を発表しました。gitのハッシュ値を比較して更新のあった画像を圧縮するタスクを自動化したあたりでは、多くの参加者がうなづいている様子が見て取れました。「フロントエンドエンジニアの母語は JS/CS」という名言や「Gruntは梃子である」という有名な言葉での比喩も飛び出し、つぶやきをにぎわせていました。Gruntを選択した理由にUIエンジニアが慣れ親しんだjsで記述できる。というのがあり、すっきりと納得しました。

 最後の岡田はライトニングトークス風のテンポの良いエッジの効いたスライドで、jsについて1ファイルにまとめるが、モジュールでの分割を行なう事でパフォーマンスを意識した実装ができる話などをしてくれました。

※スライドは公開用にシンプルにしてもらいましたので、当日のエッジは効いていません。(笑)



 休憩を挟んで株式会社セカンドファクトリーの佐々木さんに「UXとUXDのはなし」というタイトルで講演していただきました。佐々木さんの考えているUXとUXDについて、図解を交えながら丁寧に話していただきました。参加者のイメージが想像しづらいので、UXについてあまり聞いた事が無い人にも伝わるようにとスライドを作っていただいたようです。会場でも恐らく始めて話に触れた人ともいたと思いますが、おもしろさは伝わったと思います。参加者の方も「学び」モード全快で、手持ちのPCや手書きのノートにメモを取っていたのが印象的でした。

スライドの表紙画像:スライド本体は:http://bit.ly/1bYCIAE(※Silverlightのインストールが必要になります。)


 
 最後はライトニングトークス。1つ目は公募からのkabochhaさんのGrantを使ったフロントエンドのツールという内容で話していただき、実際の操作もデモンストレーションを入れていただいたので、参加者の方から「それはやってみたかったことでした」という感想が懇親会で出ていたので、参加者に響いた内容でした。※スライドについては近日公開というお話でしたので、こちらも#gumiStudyをチェックしてみてください。
 2つ目のライトニングトークスは、弊社のメンバーでしたが、今度はUIデザイナーの2人がSassについての小ネタを披露してくれました。エンジニアだけでなく、デザイナーもアウトプットを意識してくれているのがうれしかったですし、終わった後に「楽しかったです!」と言ってもらえたのもうれしかったです。単に二人で交代するというものではなく、掛け合いを入れたり、ネタを入れたりしていて楽しいライトニングデュオでした。



 懇親会では静かならがらも、参加者から得たものについての共有などがあり、しっかりと学びのある場になっていたのだと確信できた時間でした。ちなみに進行していた私に「どちらの芸人さんですか?」と質問をいただいたので、お答えしておきますと、普通にgumiの社員です。(笑)

 次回の東京でのgumiStudyは10月を予定していますが、今回ご講演いただいた佐々木さん、ライトニングトークスをしていただいたkabochhaさん、そして参加いただいたみなさん、ありがとうございました。gumiでは、交流とエンジニアの発信力育成の一環としてgumiStudyを続けて行きますので、よろしくお願いします。
当日のつぶやきまとめはこちら:http://togetter.com/li/537689

レポート:高柳